こんにちは。YUKINOです。
前回、幼稚園から小学校低学年の頃のお話を書きましたが、私は3年生のころに出会った友達のおかげで自分を出せるようになりました。
そんな私に次なる人間関係で起こった出来事とは・・・?
少数派 VS 多数派 の戦い
小学5年の時の話です。私は3年の時に出会った友達と幸運にも同じクラスでした。
そして、1年生から2年間同じクラスで、まぁまぁ仲が良かった子も同じクラスになりました。
私はその二人、MちゃんとYちゃんと仲良くしていました。問題が起きたのは、ある男子が転校してきた頃からです。
その男子はいわゆる勉強のできるマジメ君かと思いきや、頭がいいからなのか家庭環境が問題なのか、やたら大人びた発言をするような人でした。
眼鏡をかけていたので、メガネくんと呼びます。そのメガネくんは、なんでも器用にできるタイプでした。私は対照的に不器用で給食を食べるのも遅く、メガネくんから何かと小言のように食べるのが遅い、など言われるようになるのです。
子供とは正直で残酷だと思いますが、ちょうど小学生の頃の子供って面白いと思ったら、みんなを笑わせるように面白おかしく、できない子をからかうのです。
傍からみれば、ただからかうように笑いのネタにしているだけかもしれませんが、笑われている本人からしたら、笑えないし寧ろ恥ずかしいとすら思うわけです。
なぜだか、私はそのメガネくんの標的になってしまったようです。メガネくんは、他にも自分の仲間となる男子たちを引き連れて、まるで軍団のようなグループを作りました。
人間って、一人で何かをやるのは怖いからできないけど、人が増えると怖いものがなくなるものなんですよね。
その軍団は、親分のようなメガネくんを筆頭にその子分たちを引き連れ、クラス内で目立っていました。漫画でいう花より男子のF4みたいなイメージでしょう。
いや、あんなにかっこいい人たちじゃなかったけど(笑)
次第に、私と友達のMちゃん、Yちゃんを標的とし、私たちを避けはじめ、クラスから完全に孤立しました。
私達が何かやらかしたわけでもありません。ただ大人しい性格だったというだけで標的になりました。今思えば、弱肉強食の世界で、ある意味いじめのような問題でしたが、その当時はとにかくその軍団が敵としか見れず、思い切り戦闘モードになっていました。
完全に少数派の私たちに他の女子はどうしたのでしょうか?
普通、女子たちも同じクラスの困っている私たちの味方になってくれるものだと思いきや、まさかの軍団の味方。
人間、少数派よりも多数派の意見に従う方が波風立てることなく楽なんですよね。
私はそんなの絶対嫌でした。例え、嫌われても自分が思うことを曲げたくありません。
2年のころまでは友達に合わせるだけしかできずに自分をしまい込んでいた。でも、もうその頃の自分はいなかったのです。
ターゲットとなっている人の味方に付くと、自分まで標的にされるからという理由で、ただ何も関係ないふりをしている傍観者もいます。
当時のクラスの女子たちは皆そのタイプでした。
つまり、傍観者なのです。
止めることもなく、声をかけることもなく、何事もないようにいるのです。
ここから、少数派と多数派の戦いが始まりました。
私達は、何を言われようが無視をするという作戦で立ち向かいました。
例えば、何かをからかわれたとして、普通の反応なら、嫌がりますよね。人によっては泣いてしまったり、先生に助けを求めたり・・・
でも、そんなことは彼らの思うつぼです。その反応が見たくてよりエスカレートしていきます。
私達は、どんなことを言われても、何も聞こえていないように平然を装いました。
すると、つまんねーのってなりますよね。
メガネくんは頭がいいからか、より高度の嫌がらせをするようになります。
今では、夫婦間でのモラハラ言葉の暴力と問題になっていますが、メガネくんが発していた言葉は確実にモラハラの域でした。
子供だからって何を言っても許されるなんておかしいと思います。
そんな言葉の暴力にも耐えて、徐々に反撃を仕掛けていきます。
つまり、反論するようになります。
言われっぱなしでは負けてしまいます。
思っていることを口に出す、しかもみんな自分の敵だった場合、それはものすごい勇気が必要です。
国会で叩かれている議員のような感じでしょうか。
何を言ってもあちらこちらからヤジや反論が飛んでくる、そんな世界に似ていました。
子供は残酷です。思ったことを素直に口に出すからです。
私は子供ながらに、早く大人になりたいと思っていました。
同世代の子供といるよりも、大人といる方が楽だからです。
5年でその戦いが始まり、6年の卒業まで続きましたが、6年の終わりごろ、事態は変化します。
女の友情は薄くて怖い??
6年の後半、中学受験を受ける人や、同じ学区内の中学に進学する人など徐々に皆の進路が決まっていく中、私は小学校卒業と同時に学区外へと引っ越すことになりました。
あの憎きメガネくんは当然のように私立の中学へ行くことが決まり、やっとおさらばできると思っていました。
結局、色々バトルした中で、特に謝ることもなく、特に仲直りをすることもなく、なんとなく戦いは終わりました。
卒業も近くなってきたころ、ある女子たちが急に私達を遊びに誘ってきました。
今まで、さんざん傍観者だったくせに、卒業が近いからなのか急に仲良くしてきたのです。
女って怖いなと思いました。
それこそ、薄っぺらい友情ごっこのつもりなのでしょうか。
人の裏と表が見えた小学時代でした。
この経験から学んだのは、言われたことを真に受けずに、大人の対応をすること・・・これが戦うという私たちなりの出した答えでした。
とはいえ、まだまだ心は子供です。悔しい、とか悲しいなどいろんな感情になりましたが、自分を信じて、そして少数派でも友達がいたこと、これが大きかったです。
もしも、一人対全員だったらと思うとゾッとします。
ただ、今思えば、そのからかわれていたことに、笑いで返せていたらもっと楽しかったのかもと思います。
子供の心はとてもデリケートです。でも強くすることはできます。
考え方を変えられることができれば、行動が変わるのです。
〇〇と言われた (起こった事実) →そのことに対してどう思ったのか?口に出す (考え)
→そのことを客観的にみたら、どう思うのか?考える
すると、大した問題ではないと気づいたりします。
もちろん、大したことないことばかりではありませんが、冷静に自分の考えを整理して、向き合うことで意外と悩みは解決したりするものです。
このようなことを学術的に学んだのは大人になってからでしたが、小学生の私は自然と考え方を変えるようになっていました。おかげで、その戦いを敵を倒すためのゲームのように楽しむ自分もいました。
誰かに無視されたり、嫌がらせを受けることは決して耐えられることではありません。
でも、自分の心と向き合い、とらえ方を変えてみたり、私たちのように戦ってみると何かが変わるかもしれません。
そして、そんなときは誰かに話をした方が良いということも忘れないで下さい。
人は、話すことで自分の考えが整理されて、共感してもらったり聞いてもらうだけでも心はぐんと軽くなるはずです。
そんな私の小学時代の人間関係のお話でした。
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